Python Program Magazine 前書き 2022年03月11日 創刊です Python Program Magazine 略して PPM を創刊します。 といっても紙の雑誌ではなくブログなのですが。 その昔、ペーパー・ソフトウェア・マガジンというものがありました。雑誌のページにプログラムが掲載されており、それをPCに打ち込むとプログラムが動く、というものです。ほとんどがゲームであり、手でプログラムを入力すれば遊べるので、ゲームで遊びたい人が購入していたかもしれません。 インターネットの時代になって、プログラムはダウンロードして動かすようになり、手で入力するという文化は廃れてしまいました。入門書ですらサンプルプログラムはダウンロードです。 それというのも、昔のPC、当時の呼び方で言えばマイコンと今のPCとでは大きな違いがあるからです。 マイコンを動かしていたのは Windows でも Mac OS でもなく、各ハードウェア会社の用意した BASIC です。 マイコンを起動すると BASIC が立ち上がり、コマンドを入力するとそれにしたがって結果を返す、今のshellと少し似ていますが、BASIC はれっきとしたプログラム言語です。 BASIC のプログラムを入力して RUN というコマンドを実行するとプログラムが動き出します。BASICはプログラムコードでプログラムが供給されるのです。だからペーパー・ソフトウェア・マガジンが存在できたわけです。 Windows用のプログラムの場合、例えばC++のプログラムコードを渡されてもそのままでは動きません。コンパイラを用意して実行ファイルを作らないとそのプログラムは動きません。ネットからダウンロードするのはその実行ファイルです。実行ファイルをエディタで開いても元のプログラムコードは見えません。 Pythonに初めて触れた時、『BASICに似てる』と思いました。 言語仕様も使用目的も全然異なる2つの言語なのですが、WindowsのコマンドプロンプトでPythonと入力して対話モードで動かした時、懐かしさを感じました。 Pythonもインストールして実行しなければならないのですが、テキストファイルに書いたコードがそのまま動くところが異なります。 これは、実行ファイルをダウンロードしなくても、テキストをコピペすれば動くということです。つまり、文字で書いたプログラムをそのまま公開できてしまいます。 ということで、インターネット時代のペーパー・ソフトウェア・マガジンにぴったりの題材ということができます。 前置きが長くなりましたが 要はPythonのプログラムを作って公開していくということです。 気になったらテキストファイルにスクリプトをコピペして実行してみてください。 作業しているのがWindowsのPCなので、Windows寄りのネタが多くなると思いますが、Raspberry Pi(ラズパイ)も視野には入れています。ラズパイの Raspberry Pi OS にはインストールしなくてもPythonが入っているし実行も簡単ですね。 タイトルのPPMは、マイコンBASICマガジンとPiO、プログラムポシェットのオマージュです。 掲載しているスクリプトはMIT Licenseとします。文章はCCライセンスです。 (c)2022, TAKIMOTO Shibuki Released under the MIT license https://opensource.org/licenses/mit-license.php この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。 [0回]PR